企業の資金繰りを良くしていくための方策の一つとして、仕入担当者に「締め日を意識させる」ことが挙げられます。例えば、仕入先の締め日が15日だった場合、15日に発注したものは当月分となりますが、16日に発注したものは翌月分となります。たった1日違うだけで、支払いは1ヶ月後ろにズレるのです。

ここでひとつ事例をご紹介します。
ある食品製造業者は、調理に使うマヨネーズを毎月15日に大量発注していました。これは緊急で必要な訳ではなく、担当者がこまめに発注するのが面倒なため、まとめて発注をしていただけの事です。しかし、このように締め日を意識せず、何気なく行っている行動が、資金繰りを圧迫していたのです。

中小企業においては、こういったことを少しずつ改善していくことで、資金繰りも好転していきます。