企業の資金繰り体質を理解するにあたっては、これまでの歩みである企業文化を知ることが重要になります。
特に見極めたいのは、「変化できる」企業かどうかという点です。そのためには、製品・サービスなどの「過去」と「現在」を比較し、“変化の事実”を知ることが大切です。基本的に組織は変化を嫌います。新しいことに取り組むのは手間がかかり、様々な障害を乗り越えなければならないからです。
このように企業文化を知っておくと、悪化の兆候がある企業の資金繰り予想を考える際に、このままズルズルと落ち込んでしまうかどうかが分かります。変化できる企業は、様々な兆候を素早く察知し、悪化を最小限に食い止めるべく手を打てるため、資金繰りの予想分析においても悲観的にみる必要は無いと言えるのです。