資金繰りを分析する際の重要な3つの視点である、①虫の目、②鳥の目、③魚の目について説明したいと思います。今回は③「魚の目」についてです。

「魚の目」とは、短期と中長期の視点で、企業の現在置かれている状況とB/Sを元に資金繰りの予想を考えることです。そのためには様々な「仮説を立てる」ことが大切になります。

具体的には、主力製品・サービスの売上は今後どうなっていくのか、また競合との関係で付加価値率はどうなっていくのか、さらには人件費のアップなどから固定費上昇をどれくらい見込まざるを得ないかなど、今後の世の中の動向を見て仮説を立てていくのです。

これらは、現状のB/Sと資金繰り実績や、社長の考える戦略と企業の組織体制やモチベーションを見ることも重要となります。