数ある業種の中で、最も入金まで期間を要するのが建設業です。民間工事か公共工事かでも異なりますが、完成後の入金が基本となるからです。工期によっては受注後6か月~1年後に入金されるケースもあり、支払いが手形の場合、現金化までさらに数か月を要します。
実際に私が見た中で最長だったのは、パチンコ店の工事で3年の手形払いというものです。経営者は手形が落ちるまで資金繰りが頭から離れず、毎日のように夢に見るなど、相当苦労したそうです。
もちろんその間に、材料費や下請けへの支払いが発生し、自社の固定費や借入金の返済をしなくてはなりません。当然ながら、こういった受注が重なると倒産のリスクも高くなっていきます。