どうしても資金繰りが回らないという見通しになった場合、どの企業でも固定費の削減に着手すると思います。最も大きな固定費は人件費であるため、リストラも視野に入れることになるでしょう。
多くの社長は社員を「家族の一員」だと思っています。そのため、ほとんどの場合ギリギリまで社員の首切りはできません。これは、社長というのは本来「温かい心」を持っているからです。しかし、きれいごとだけでは成り立たないのが中小企業の現実です。
そこで社長は、しっかりと資金繰りで売上や経費の予想を立て、消費税の支払いと借入金の返済を資金繰りで見る「冷静な頭」が必要になるのです。その点、資金繰り予想を作れば、「数字」でドライに考えることができます。社長は‘温かい心’を持つからこそ、‘冷静な頭’で考えることが大切になるのです。