金融機関は、企業から資金繰りを提出された時、どういった点を見るのでしょうか。
結論から言えば、資金が回り倒産しないかどうかを確認することがメインだと思います。回収額から仕入支払、固定費を払ってキャッシュが残るかどうか、銀行返済がしっかりでき手持ち資金で回せるかなどです。
次は、決算書との整合性と、粉飾の確認です。売上計画と過去の売掛金回収率から見て、資金繰りがおかしくないかをチェックするのです。また、売上と経費から見て資金はどうかや、納税の予定も確認します。
これらに加え、金融機関は企業の作成した資金繰り予想から、「管理力」も見ます。本来、企業審査ではここが重要になります。しかし、どこまで事実と予想を“積み上げて”作っているのか、この点を掘り下げることは少ないのではないでしょうか。根拠ある数字をどう審査していくか、もう一歩突っ込んだ審査が重要だと感じます。